産学連携という未来への架け橋

大阪文化服装学院

 

こんにちは。

梅の花がつぼみが少しずつほころび、春を感じられるようになってきましたね。

和歌山の人気スポット「南部梅林」ではすでに満開となっており3月5日まで開園しているようです。

同じ和歌山でも高野口は咲き始めなので、やはり南の方は暖かいですね。

大阪文化服装学院(OIF) 卒業作品発表会2023

大阪文化服装学院卒展

 

これからのファッションを担う、大阪文化服装学院(OIF) の学生たちの卒業作品発表会に招待いただき行ってきました。(2023年2月11日グランキューブ大阪にて)

世界に通じるトップデザイナーを育成している専門学校のショーはとにかく驚きの連続であっという間に時間が過ぎてしまったのですが、卒展ファッションショーは例えるならパリコレを見ているのではないかと圧巻でした。

学生が作ったとは思えないというと失礼にあたるかも知れない。でもそれくらい本格的で感動しました。

 

大阪文化服装学院卒展

 

このショーはファッションのデザインだけでなくモデルの依頼、音楽、演出まで全て学生が考えているそうです。

私の言葉だけでは伝えられる気がしないので、気になった方はYouTubeの大阪文化服装学院 OIF 公式チャンネルで是非チェックしてみてくださいね。

 

 

コンテストのグランプリに輝いたのは「beg」

ひとつひとつ手編みで作られたニットの作品。みんなで力を合わせ、時には衝突もありながら100時間以上をかけて作り上げたそうです。選ばれた瞬間の喜びの歓声で見ているだけの私も嬉しくなりました。

ファッションの力を伝えることを目標に信じて頑張っている学生たちから、沢山パワーがもらえました。

お誘いいただき本当にありがとうございました。

産学連携と産地のこれから

産学連携

 

実は昨年、2022年11月10日に大阪文化服装学院のスーパーデザイナー学科の学生たちが高野口に見学に来てくれました。産学連携大学や研究機関等が持つ研究成果、技術やノウハウを民間企業が活用し、実用化や産業化へと結びつける為の取り組みのひとつです。

産地を訪れ実際に見て、感じて学び、素材を研究〜作品制作し販売、海外展示会への出店を目標としているということで中野メリヤスも応援しております。出店については後ほどご紹介致しますね。

 

正直、使う生地は店舗でもネットでもすぐに手に入る時代に、わざわざ足を運び生地が完成するまでだけでなく生産背景まで理解し制作をしてくれる事は非常に嬉しいです。

 

見学風景

 

興味津々にメリヤス機を覗き込み、仕組みについての説明を熱心に聞いてくれる学生たちの熱量にも驚きました。

聞くと、スーパーデザイナー学科は入学して卒業する頃には人数は半数ほどになるくらい厳しいそうです。

在学中に個人ブランドを立ち上げ卒業後そのまま業界デビューできる実力をつけ、世界で活躍するトップデザイナーになる為に日々切磋琢磨しているからこその眼差しと真剣さにこちらも背筋が伸びる思いでした。

こういった機会は本当に貴重でありがたいです。

産地協業プロジェクト

見学風景

 

産地協業プロジェクトの出店は3月初旬、梅田阪急10F・スーク売場にて一週間のPOP-UP販売を予定しているそうです。

現在も学生たちは常時ミシンを鳴らして制作に励んでいるということで、とても楽しみです!

ちなみに昨年(2022)高野口の素材を活用して制作したグループブランドはGAB。

GABのInstagramはコチラ。

国内産地との協業で「西脇・播州織」「高野口パイル」「尾州毛織・ニット」各産地特有のテキスタイルを使用し制作した商品は、学生の技術と若き感性×JAPANクオリティが相乗効果を生みだして売り場も賑わっていたそうです。

販売する際にも素材の産地や特性を理解し情報発信をしてくれているのも嬉しいですし、未来への架け橋となると感じました。

 

 

若い感性と自由な発想で生まれ変わる国産のフェイクファー(フェイクファー、エコファー)を目の当たりにし、産学連携を通じて知ってもらうことや発信していくことの大切さに再度気付くこととなりました。

ファッションと地場産業の維持、存続、復興や再生、地域創生まで考えて、真剣に向き合ってくれる学生たちに自分たちにできることはなんだろう?

それは「生地をつくること」なのかも知れない。当たり前のことが一番大切。

そして必要とされる「ものづくり」その為にできることに挑戦し続ける。

 

学生はもちろんのこと、先生方、大阪文化服装学院の熱意に感謝しております。